ホンダとヤマハは、プロレスでいえば馬場と猪木。お互いをライバルとして認識しつつ、しのぎを削る争いを繰り広げながら、業界を牽引している存在である。その両巨頭が、なんと50ccスクーターの生産に関して、提携するという報道が本日ありました!

 具体的な提携内容は、以下の2点の様です。まず、ヤマハが台湾で生産している50ccスクーターを、ホンダの熊本製作所で委託生産する。そして、宅配などで使用する業務用50ccスクーターや電動スクーターを協同開発・生産する。

 この様な展開になった大きな要因は、排気量50cc以下の原付一種の販売の落ち込みであるのは間違いありません。1980年には約198万台が販売されていたのに対して、2015年は約19万台と10分の1になっているのです。また、50ccはほぼ日本だけのガラパゴス規格。125ccの様に、世界にマーケットがあるわけではありません。そうした50ccを取り巻く厳しい状況の中、それでも50ccを存続させるための解決法が、国内販売台数1位と2位を占める2大メーカーの提携だったのでしょう。

 とはいえ、こうしたメーカー同士の提携は、4輪の世界では今や珍しいことではありません。トヨタとスバルはスポーツカーを協同開発して、「86」と「BRZ」としてそれぞれのメーカーで販売しています。日産スカイラインのガソリンエンジンは、メルセデス・ベンツ製です。また、トヨタとBMWも新型スポーツカーを現在、協同開発しています。2輪でもこれまで委託生産や協同開発は行われてきましたが、今後はそういう動きが活発になっていくかもしれません。

 なお、ホンダやヤマハからの正式リリースはまだありません。今後の両メーカーの発表を待ちたいところです。